そこもメモ

韓国ご飯やオタ活、買ったものについてまとめてます〜

【感想】「離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由」(アルテイシア/幻冬舎文庫)

みんな〜!コロナ〜!(挨拶)

1,2月の渡韓メモとか、去年のバンコクオタ活についてブログを書き進めてたらとうとう韓国への出入国が困難になりました。唯一申し込んでる4月のsuper M東京ドーム公演も開催が危ぶまれてるKPOPのオタクです!(super M参考動画:SuperM 슈퍼엠 ‘Jopping’ MV - YouTube)

2月下旬から韓国アイドルの海外公演だけでなく、国内のイベントものきなみ中止や延期になってますね〜。

「現場好きなオタクっていま何してんの……?息…?」とコロナ流行以降、定期的に呟いてしまうのですが、私もフットワーク軽めなオタクなので、国内外のイベントがなくなると本当に呼吸以外にやることなくて困ってます。

あまりにも時間持て余して、韓国語のレッスンを受け始めたり、ためてた書類整理したり、本を読みはじめたり、病院に通ったり、人間ドッグの受診を検討しはじめてます…。

貧困オタク、コロナのお陰でどんどん真人間化がすすむ……。

コロナ、サンキュー!

 

 

そして私以外にも暇を持て余してる人たくさんいるよな…。分かる…。と思ったので最近読んだ本を紹介しようと思います!

 

アルテイシアさんの新刊「離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由」(幻冬舎文庫・2/6発売)です。

 

 

 

Twitterでも普段の生活でも仲良くしてるので、私のTwitterをフォローしてる人のなかにはアルテイシアさんのネットコラムを読んでる人や、Twitterアカウントをフォローしてる人も多いと思うんですけど、改めて本を読んで面白かったり、考えることも多かったのでまとめていきたいと思います!

 

アルテイシアさんの今回の本についてカレー沢薫さんも感想を書いていたのですが(鈴木宗男との夢小説が挟まれているのも夢豚としてはお得|アルテイシアの59番目の結婚生活|カレー沢薫 - 幻冬舎plus)本当に!内容が!濃い!

 

夫さんとの日常生活だけでなく、アルテイシアさんの両親の変死と自殺、その後発覚する父親の借金、さらに音信不通になる弟さん……と読んでいて「ヒエー!まだ続くー?まだポイズンファミリーネタくるー?」とコラム連載時から追っていたにもかかわらず、本という媒体で読むと改めて毒家族バリューセットぷりにビックリしました。

マジでこんなマックメニューは嫌だ2020だよ…。

 

こうやって事実を並べると重く苦しいエッセイに見えるかもしれないんですけど、実際にはそんなことはなく、悲しさや怒りだけでなく、笑えるネタやアルテイシアさんの優しさが感じられる要素がそこかしこに存在していてテンポ良くするする読めます!

それは過去から現在にいたるまでアルテイシアさんが毒親に苦しんだり、その結果ビッチ化して婚活道を迷走したり、セクハラやモラハラのフラッシュバックに苦しんでも、いま隣にオタクで格闘家でかつ愉快で最高な夫さんがいて、いざとなれば全力で味方になる女友達がいるから、アルテイシアさん自身も読んでいる読者側も救われるんだと思います。

つい読みながら「アルテイシアさんよかったね!アルテイシアさんはポイズンファミリーの毒にあてられてもこんなに優しく逞しく生きててえらい!」と推しを大肯定するオタクの人格が爆発しました。

 

あとアルテイシアさんの今回の本はどんな女性でも共感や心に響く部分があるのではないか?と思っています。

毒親での苦労、世間の結婚や恋愛に関する常識によるプレッシャー、結婚後の子どもの有無、婦人科系の病気、そもそも日本社会が求めてくる保守的なジェンダー観についてなどなど!

内容が多岐にわたっているので、「いま自分はこの項目には引っ掛からないけど、ここに関してはアルテイシアさんの言っていることが分かる!」とか、「昔の私はこの部分が響いただろうけど、いまはアルテイシアさんのこの文章が響く!」などと過去、現在、未来を通して楽しめるエッセイ集なのではないかと思います。

 

私の場合だと、昔ゴリゴリの昭和体育会系気質の企業に勤めていたので、職場のセクハラモラハラ環境に疲弊した結果、婚活を始めて当時の勤め先同様にかなり保守的な結婚・ジェンダー観にストレスを感じていました。そのころにアルテイシアさんの文章に出会って、かなり考え方が変わりました。(アルテイシアさんの連載にも出てみたり→「イケメンに課金する人生、最高かよ!」そこにいる喪女さんにカウンセリング① AM

アルテイシアさんと出会って以降は自分の男いらずの完全生命体の自覚が芽生えたので、趣味を本業するオタクとして絶好調に生きてる感じです。

インタビューを受けた当時の私なら、本に収録されいるコラムのなかで『まさか、自分が友情結婚をするなんて』『2兆円とパートナー、どっちを選ぶ?』の項目が響いたと思いますが、いまの私が役立つ!と思うのは『子宮全摘シリーズ』(私も子宮内膜症を患っているので)で、最近フェミニズムに対して関心があるので『「もう離婚する!!」夫婦ゲンカをして決意したこと』が心に響きました。

ぼんやりと将来『わが家に借金取りがやってきた!シリーズ』が役立ったらどうしよう…と考えて怯えましたが、本当に何が起こるか分からないので、いざという時のライフハックとしても今回の本はおすすめです!

 

こういう風にアルテイシアさんの文章が一部の女性ではなく、幅広い女性の共感を呼んでいるのは、その文章内で決して女性の選択を意味なく否定しないところにあるんだろうなと思います。

本のなかでも「私はこういう理由でAという選択をしたが、読者の方の選択は自由だ」という文章が何度か出てきます。

生きていくなかで「親を許して愛したほうがいい」「恋愛したほうがいい」「結婚をしたほうがいい」「子どもがいたほうが楽しいよ」「男の言うことは聞き流したほうが楽だよ」と様々な「君はこの選択をしたほうがいい」を聞かされる機会があります。

そのなかで、アルテイシアさんが「自分の意志に沿わないのであれば逆の選択をしても全く悪くない!悪いのは関係ないのに無責任に指図してくる周囲だ!」と言ってくれることが本当にホッとします。

私以外にもそういう読者が多いから、アルテイシアさんの文章に対する反響も大きいんじゃないかな~と思います。

 

そんなこんなでアルテイシアさんの今回の新刊について話してみたんですけど、どうですかね?良さ、伝わってますかね?笑

今回の新刊以外にもアルテイシアさん面白い本やコラムを書いてらっしゃるので読んでみてください~!(私が言うまでもなく読んでるよ!って人多いでしょうが!)

最後にアルテイシアさんの今年の記事で私が「よくぞ言ってくれました!」と思った記事を貼って終わりにします。笑

コロナでマジ暇でいろいろ本読むつもりなので、またこんな風に感想メモ書くのもいいかな~と思いました!それでは!

 

 

gendai.ismedia.jp